有給休暇の義務化(5)~申請理由って必要?~

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(5)申請理由って必要?

有給休暇の申請用紙がある場合は、多くの場合、「利用目的」を
記載する欄があると思います。
また、口頭で理由を聞かれる場合もあると思います。
その際、本当の理由を言えず思わず嘘の理由を伝えた経験はないでしょうか。

しかし、有給休暇を何に使うかは、使用者が干渉するべき事ではありません。

有給休暇を取得する権利は、労働基準法の要件を満たす事により、
法律にのっとって労働者が得るものであるため、使用者の承諾は必要ありません。
また、有給休暇の利用目的は、労働基準法では特に定められておらず、
有給休暇をどのように利用するかは労働者の自由である、とするのが法の趣旨と
考えられます

これについては最高裁判所の判例(弘前電報電話局事件)でも明確に示されています。
この事件では成田空港反対現地集会に参加して、違法行為に及ぶ恐れがある労働者に
対して、そのことをもって有給休暇を認めなかったという事例です。
これは、年次有給休暇の利用目的から逆算して、当該日の有給休暇の取得を承認する事と
なり、許される事ではないのです。

つまり、年次有給休暇の取得目的を具体的に記入させることは法律の趣旨からいえば、
たとえそれが便宜上の要請からだとしてもあまり良い事とは言えません。
ましてや、上司が部下の年次有給休暇の「利用目的を聞いた上でその取得を承認」する
ようなやり方があるとしたら、明らかに法律違反であると言えます。

単に「私用」で、申請・承認される仕組みとするのが良さそうですね。

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赤坂 悦子

【バックオフィス担当】データ管理やシステム開発、総務全般ど幅広くバックオフィス系の業務を担当しています。 現在は業務・オフィス改善に注力しています。

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