「人生100年時代」に向けた老後資金の設計(2)

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【第2回】男性は4人に1人が、女性は2人に1人が90歳まで生存する。

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突然ですが、皆さんのまわりに100歳に近い方はいらっしゃいますか?

というのも、私の周りには100歳に近い方がいらっしゃらないので、「人生100年時代」って言われても正直なところ、半信半疑なのです。

そこで、まずは厚生労働省のデータ「平成29年簡易生命表」で「人生100年時代」が現実の話なのか調べてみました。

▼(図表1)90歳・95歳まで生存する人の割合は?

 厚生労働省「平成29年簡易生命表の概況」より作成

図表1は、65歳まで生きた人が90・95歳まで生存する割合を示した厚労省の調査結果です。

データによれば、男性は4人に1人が90歳まで、女性の場合はさらに長寿で、4人に1人が95歳まで生きることが予測されています。これからも日本人の寿命は延びていくそうですから、私たち現役世代の将来は本当に「人生100年時代」と言えるのかもしれません。

かつて、人生は80年時代と言われ、55歳で定年を迎えるのが当たり前でした。

その後、1986年の高年齢者雇用安定法で60歳定が努力義務化になり、定年年齢が60歳まで引き上げられています。現在は、高年齢者雇用安定法の改正によって60歳まで雇用されていた人は、希望すれば65歳までは継続雇用制度により働く機会を得ることができるようになっています。

「人生80年時代」であれば、余生は20年くらいと考え、老後設計モデルは「60歳で定年退職」→「65歳まで再雇用で働く」→「65歳から年金生活」という単線的なシングルステージの人生でも十分対応可能だったわけです。

そのため、現在の一般的なマネープランニングは、「定年を迎える65歳までに老後資金としていくら準備しておくべきか」という考え方が主流となっています。

しかしながら、人生100年時代に突入すると、定年後は35年もあります。

「100年なんて冗談じゃない!」と思われる方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、今の現役世代は、昔に比べるとはるかに「長生きする可能性」が高く、安心して老後を暮らしていくには最低でも90歳、場合によっては100歳まで生きることを前提にした老後資産準備が必要になりそうあなのです。

親世代の発想のままだと、「寿命が延びた分たくさんお金を準備する」となりますが、ほぼ現役時代と変わらない年数を公的年金と貯蓄だけで生き抜くのは相当厳しいでしょう。

今までのように、寿命が延び「長生きするようになった分、たくさんお金を準備する」ではなく、「長生きするようになったからお金の準備のやり方を変える」へ発想を大きく転換していく必要があるのではないでしょうか。

次回は、「年金生活30年で、必要な貯蓄額は3,000万円以上!?」です。

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【退職金・企業年金コンサルティングサービス担当】 新規制度構築だけでなく,企業年金制度を使った退職金制度の見直し支援をしています。長年DC投資教育に携わり,気付けば200社以上の講師実績を持っていました。退職金や企業年金に関するお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。

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