
6月15日は年金情報流出後の最初の支給日で、各メディアに取り上げられていましたね。
今回の問題に対する原因究明や再防止策を講じることはもちろんですが
情報が流出された方々への保護を最優先で行っていただきたいものです。
厚生年金や国民年金の支給は原則偶数月の15日に、2ヶ月分の年金が支給されるので6月支給の年金は、平成27年4、5月分の年金ということになります。
ということは、「マクロ経済スライド」発動後の最初の年金が支給された日でもあります。
「マクロ経済スライド」は本メルマガでも何度か取り上げていますが、年金財政の持続性を高めるため、年金額の伸びを物価や賃金上昇よりも低く抑える仕組みのことでしたね。
では、平成27年度の年金額改定はどのようになったのでしょうか。
厚生労働省によれば、4月から支給する平成27度の年金額について、前年度に比べて0.9%増になるそうです。
前年の物価上昇が2.7%、賃金上昇率が2.3%なので賃金上昇率の2.3%からスライド調整率0.9%を差し引きますが、平成27年の場合、そこから更に特例水準の解消分0.5%を差し引かれて、年金額の改定は、0.9%のプラスという計算になります。
増額は11年度以来、16年ぶりとなるそうですが、物価上昇分2.7%には及ばないため、年金の実質価値は目減りということになります。
年金額が増額されると言っても、手放しで喜べる状況ではないようですね。


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