人事&管理職が“今”最低限知っておくべきダイバーシティ「SDGs&LGBT」セミナー開催レポート

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採用面接での「御社はどのSDGsのゴール達成に貢献していますか?」という質問。従業員からの「トランスジェンダーです」というカミングアウト。そんなとき、御社では適切に対応できる体制が整っていますか?

当社では先日2/4(火)、アウト・ジャパン社と共催で、企業における「SDGs&LGBT」を学び、ダイバーシティについて考えるセミナーを開催いたしました!

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「企業の人事が”今”最低限知っておくべきダイバーシティ」

登壇者:株式会社アウト・ジャパン 代表取締役 屋成 和昭氏
当社コンサルタント 大濱 健太

本セミナーのテーマは「ダイバーシティについて考える」
今回は、中でも企業の人事が”今”最低限知っておくべき「SDGs」「LGBT」について、概要から企業がとるべき対応までを、実際の事例や当事者の方からのお話しを交えて
お伝えいたしました。

SDGsの理念「誰一人取り残さない」

まずお伝えしたのは「SDGs」について。当社でも勉強会を開催するたびにお伝えしていることですが、SDGsに取り組むことは企業の人事戦略に大きな影響を与えます。

セミナー後に実施したアンケートでは、
「SDGsに取り組んでいるというアピールをするメリットが沢山あることがわかった」
「SDGsはモチベーションにも繋がる上、経営にも効果的だと知った」
「社内への呼びかけが必要」
などのお声をいただき、SDGsに取り組むこと、そしてそれを発信することは、
社外にも社内にもメリットがあることを知っていただきました。

SDGsの理念は「誰一人取り残さない」ことです。
自社の取り組みをSDGsの視点で考え、経営や採用・教育に携わる方は勿論、そこから自社全体にSDGsの考え方を浸透させていくことが重要です。

社会や企業で「誰が取り残されている」のか?

SDGsの視点で考えたとき、社会や企業では「誰が取り残されている」のでしょうか。
LGBT当事者もまさにそのうちの1人です。

「うちの会社はLGBTだからといって差別をしたりしない」そう考えている企業もいるかもしれません。

しかし、理解や対応は本当に充分でしょうか。
「LGBTに該当する人がいることを知っている」
「LGBT当事者がカミングアウトしてきたら受け入れるつもりでいる」
それだけでは十分とは言えません。

アンケートでも、「知っているつもりだったが、知らないことがたくさんあった」という声が多くありました。

LGBT当事者が取り残されてしまう原因を正しく理解し、解決に向けて制度を整える等の対応をしていく必要があります。

当事者に話を聞いてみる

では、LGBT当事者が取り残されている(=働きやすい環境ができていない)のは何故でしょうか?そして、LGBT当事者を取り残さないために企業はどんな対応をすればよいのでしょうか?

今回は実際にLGBT当事者の方をゲストにお招きし、これまでの環境やそれによるお悩み、また企業に求めることなどをお話しいただきました。

・LGBT当事者の方は特別扱いをしてほしいわけではなく、自分らしく働きたいということ(=特別枠ではなく人として認めてもらうこと)。
・しっかりとした制度も必要だが、その為にも受け入れてくれる風土や正しい知識が重要であるということ。
・働き辛い職場から働きやすい職場へ転職をするケースも多いということ。

「実際に問い合わせが発生してから考えればいいもの」ではありません。
優秀な人材を確保し、また失わないためにも、人事の方々ひいては全社的に、多様性を理解しておくことが不可欠です。

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今後「何をしていこう」と思うか

今回のセミナーでは、SDGs経営やLGBT対応の必要性を詳しくお伝えしてきました。

しかし、知識として知っていても、そこで終わってしまっては結果にはつながりません。
知識として知ったうえで、「今後どうすれば良いか」「何をしていこうと思うか」考えること、そして実際に行動を起こすことが大切です。

弊社のSDGsコンサルティングでは、まずは研修により皆様に「SDGsを理解している」「SDGsを取り入れて、自社の取り組みの再構築&発信ができる」状態になっていただいた上で、その取り組みを継続的にサポートしております。

アウトジャパン代表の屋成氏から「LGBTへの理解や制度作りを社会や企業で進めていくことは、SDGs達成の一部だと考えている」と話していただきました。
御社でもダイバーシティの推進を進めて、SDGsのロゴで効果的に発信してみませんか?

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参加者インタビュー

【参加者プロフィール】

年代:20代
業種:BtoBがメインの製販一体の小売業
会社規模:約800人(全国に拠点あり)
所属:人事課(採用、人事制度運営)

Q:参加のきっかけは?
A:人事部門に配属されてまだ数年ですので、様々な業務を学んでいるところです。もうすぐ新卒採用が始まりますので、学生から質問されたときにちんと答えられるようにしたかったので、自己研鑽のため、今回参加を決めました。

Q:参加された前後でどのようなことが変わりましたか?
A:聞きなれない言葉なので構えてしまいがちですが、考え方自体は許容されやすそうです。SDGsへの取り組みは、意外とハードルが低そうに感じました。
LGBTについては、人事部内でも検討課題としてあげられています。しかしながら、やはりテーマがセンシティブであること、また、議題とすること自体や、議論する者の考えや知識の差もありこうしたことがトータルで見えない壁になってしまうように思います。一方で、当事者の方々がなにをしてほしいのか?まずはそれを聞くことが突破口になるのかもしれませんね。参加させていただきよい経験になったと思います。私は今回人事担当者として参加しましたが、人事という部署にこだわらず、管理職は勿論、色んな部署の方が学んでおいた方がいいと思います。

Q:自社への取組みに生かせそうなことはありましたか?
A:今のところ、学生から直接SDGsに関する話題が出たことはありませんが、他の会社の求人などを見ると、取り組みをアピールしているところが増えているようです。

自社では今年の採用では「SDGsに取り組んでいます!」と大々的にアピールをすることは時間的に難しいですが、少なくとも学生から質問があった際に回答できるように準備しておけそうです。

体感ですが、若い子の方がSDGsなどの新しい取り組みをよく知っていて、年配の方があまり知らないというような印象もあります。学生の質問に対する会社としての回答を用意しておかないと、他の会社に”いい人材”が流れて行ってしまうと思っています。

最後に

当社では、毎月SDGsや働き方改革に関するセミナー・勉強会を開催しております。

今月、来月のSDGs系セミナーは、SDGs×メンタル分析のコラボセミナー、そしてカードゲームを通じてSDGsの考え方を理解できる”即アウトプット型”勉強会です。

そのほか、働き方改革成功のためのプロセスとツールをお伝えするセミナーも開催いたしますので、そちらもぜひ下記リンクよりお申込みください。

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2月~3月開催のセミナー・勉強会

【2月開催】「成功する働き方改革の進め方」
【3月開催】「SDGs×メンタル分析 従業員が毎日イキイキと働ける組織作り」
【3月開催】企業の為のSDGs勉強会~カードゲーム体験付き~

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当社ではSDGsに関するコンサルティングを行っております。

「SDGsについてもっと詳しく話が聞きたい」
「SDGs経営の導入を検討しているが何からはじめれば良いか?」
「自社にもSDGsは関係あるのか?」

などなど、疑問点やご希望がありましたら当社のSDGsビジネスコンサルタントまでお問い合わせください。

▼ネクストプレナーズのSDGsコンサルティング
https://www.nextpreneurs.com/services/consulting08/

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働き方改革サポ編集部
ネクストプレナーズは働き方改革の様々な提案を行っております。ブログによる情報発信に加えて,セミナーも開催しておりますので是非ご参加ください。

働き方改革・人事制度に関するご相談は

  • 当社は、賃金・報酬制度、退職金・企業年金制度、社宅制度等の企業の制度設計コンサルティングだけではなく、業務改善、評価制度、社員教育、SDGs、RPA、AI-OCRなど働き方改革を支援しております。人事分野でお困りなことがございましたら、ご相談ください。

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