管理職の95.8%に足りていないのは「思考力」と「時間」

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『withコロナ時代のマネジメント力強化方とは?』というテーマで、じっくりと解説している連載blogの第二回目です。また今回も長くなりそうなので、振り返りは簡単に済ませて、さくさく書き進めていきたいと思います。

マネージャー - 管理職の95.8%に足りていないのは「思考力」と「時間」

【新型コロナで顕在化したマネジメントの問題を解決する為の問い】

冒頭申し上げた通り、今回もしっかりとご説明する為に、前回の要約を3行でまとめます。

・テレワークによってマネジメントの問題が発生したわけではなく顕在化しただけ。
・なんとなくマネジメントになっていたのは上司部下の距離が近かったから。
・マネジメントに必要な3つの能力と順番は、1.思考力、2.行動力、3.共感力である。

詳しく知りたい方、振り返りたい方は下記よりご確認ください!!
(実はプレ回もあります!!)

【第一回】withコロナ時代のマネジメント力強化方とは?

【プレ回】テレワークで浮き彫りになった組織作りの課題とは?

さて、第二回で深堀りするテーマは、
「優先順位」と、
「タイムマネジメント」です。

早速、次の新型コロナで顕在化したマネジメントの問題を解決する為の問いについて一緒に考えていきましょう。

・「思考の優先順位はなにか」
・「タイムマネジメントの優先順位はなにか」

マネージャーは次の能力が必須と書きました。

1. 思考力
2. 行動力
3. 共感力

思考を正しくできると、マネジメントの一歩目が、
やっと「できる」形としてはじまります。

その順でなければ、それはただマネジメントの形に「なっている」だけ。
そこにたどり着くために必要なことは、まず、思考するための時間を作ること。
それがタイムマネジメントです。

思考力をつけ、力を発揮するためには、まずは、タイムマネジメントか・・・。

「そんなこと知ってるし、できることはやってるよ!!」

そんな声が聞こえてきそうですが。
それは本当に「できてます」か?
タイムマネジメントに「なっているだけ」ではないですか?

タイムマネジメント - 管理職の95.8%に足りていないのは「思考力」と「時間」

【タイムマネジメントで見落とされている項目とは?

タイムマネジメントとはなんですか?
たぶん、こんな答えをみなさん考えますよね?

・大切なことを大切にする
・無駄なこと減らすようにする
・なるべく効率よく進める
・頼めることは人に頼む
・何事も事前に段取ってから進める
・リードタイムを想定する
・バッファを常に設定する
・学習して知識とスキルを向上させる
・デジタル化、自動化する
・リスト化して上から片付ける
・意思決定は60%で行う
・すべて一つの手帳に書く
・タイムマネジメントは秘書に任せる
・予定には優先順位をつける
・作業に適した場所を選び質と効率を上げる
・フレームワーク、テンプレを活用する
・高速でPDCAを回す

などなど、たくさんあります。

そして、このどれも、ある条件下においては、
いずれも有用な方法であることは確かです。

しかし、そもそもタイムマネジメントとはなんでしょうか?

それは誰にも有限な「時間(タイム)」という資源を、
いかに「うまく使う(マネジメント)か」です。

1. 大切なことを、
2. 大切な順に、
3. 最大の効果が出る方法で、
4. 最適な時に、
5. 行い続ける。

このように5つの順になっていれば、できています。
でも、そのタイムマネジメントの状況は、
以下のような状態ではありませんか。

・ちゃんと時間内でやりきっている(5)
・予定通りに段取りよく進んでいる(4)
・行動の効果と成果は出ている  (3)
・タスクの優先順位はつけている (2)

実はこれも、マネジメントの能力として、
一番目に必要となる「思考力」が不足している例です。
思考力の一番目に必要なものは「現状認識力」です。

そして、それが1の「大切なこと」を
正しく認識する力につながります。
「時間がない」というのは、実は本当に時間がないのではありません。

思考力の一番目にくる現状認識を的確に出来ていないため、
なんとなく5-2のタイムマネジメントをしています。
結果的に本来やるべきことに使う「時間がない」。。。

タイムマネジメントで見落とされている項目である、
1の「大切なこと」を利用しない限り、時間はできません。

社内決裁 - 管理職の95.8%に足りていないのは「思考力」と「時間」

【成長する為の”大切なこと”を認識するタイムマネジメント

多くのマネージャーは、時間内で求められる成果はあげていても、
時間がどこかで「足りていない」という、
漠然とした不安とともに仕事し、チームをマネジメントしています。

新型コロナ感染拡大によって不確定要素が急増したり、
リモートワークのように環境がかわるともうダメですね。
タイムマネジメントできず、当たり前に生産性が下がります。

リモートワークで、60%の人は、
生産性が下がったと答えましたが、それもそのはず、
タイムマネジメントができていないのでしょう。

逆に、適切に出来ている人は、
別にどの環境下になっても、
「生産性が下がった」とはなりません。

そして、本連載blogのテーマでもある、「マネジメント力向上、マネージャー育成」とは、
1の「大切なこと」を認識するタイムマネジメントをしないと時間ができず、
成長する時間がないので、必要な能力が伸びない、ということをお伝えしたいのです。

思考力を上げないと、時間ができない。
時間がないと、思考力は上がらない。

このジレンマこそが、
「マネジメント育成」が難しい理由です。

管理職でなければ、マネージャーが考えて、時間を作ります。
でも、管理職は、自分でできなければ、時間はできません。
特にプレイングマネージャーは顕著ですね。

もちろん、思考力とは始まりにすぎず、現状認識の上に、適切な順に、
さらに思考を重ね、それを行動力に移していかなければ、
何も、根本的な問題解決と成長にはつながりません。

やっと、何を解決すればいいのか見えてきましたね。

リーダーシップ - 管理職の95.8%に足りていないのは「思考力」と「時間」

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再度のご案内ですが、まさにこのマネジメント力が付くセミナーのお知らせです。

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人事政策研究所の望月代表にお話しいただくセミナーをご用意しました。

6月の開催ですが、参加しやすいように、
オンラインで開催することにいたしました。

今、特にしわ寄せが来ているのがプレイングマネージャーです。

だからこそ、彼らはまさに「with コロナ時代」では企業の成長の鍵になるでしょう。

彼らをしっかり育成できる会社が生き残り、
彼らの育成を後回しにする会社は淘汰される可能性が非常に高いです。

セミナーでは、業務棚卸の秘訣や、正しいマネージャー育成のヒント、
マネージャーが育つ組織の仕組みなど、
業務の現場ですぐに役立つノウハウが満載の内容となっております。

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大濱 健太
コンサルタント株式会社ネクストプレナーズ
【人事評価制度コンサルティング/SDGsビジネスコンサルティング担当】 労使共に納得性の高い評価方法・賃金体系を設計し、導入後のフォロー・改善までアドバイスさせていただきます。 企業がSDGsを経営に取り入れる最初の1歩からお付き合いさせていただきます。 お気軽にご相談ください。 ◆趣味◆ 旅行、ドラム演奏、サッカー観戦、最近クロスバイクはじめました!

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