首都圏などでも緊急事態宣言が解除されましたが、withコロナ時代は引き続き在宅勤務・テレワークに注目が集まるでしょう。働き方の変更でマネジメントも変えないといけない?果たしてそうでしょうか?本稿から数回に分けてマネジメントの強化方をまとめていきます。
【テレワークにおけるマネジメントの失敗】
テレワークをした結果、こんな失敗や苦労が起きてるとよく記事が出ています。
御社でもこんな事が起きていませんか??
・部下の仕事を「成果だけ」で評価してしまう
・管理しやすいよう「すべて数値で」分析しようとする
・チームメンバーに依頼せず、なんでも自分でやってしまう
・できる人にどんどん仕事を任せて偏ってしまう など・・・
実はこれ、テレワークに関係なく、こんな管理職、
特にプレイングマネージャーが、マネジメントで失敗すると言われている、
以下のものと同じなんです!!
・業務達成の為に部下を使い捨てる(成果のみ重視)
・数値分析だけに没頭する (数値のみ重視)
・何でも自分でやってしまう (納期のみ重視)
ここからわかることは、テレワークで発生している多くの失敗や問題は、
実は、マネジメントの問題が顕在化しているにすぎないということです。
現場の働き方が変わり、阿吽の呼吸、顔を見て雰囲気を読む、
頻繁に会議をして管理するといった方法が難しくなっていますが、
それを原因とするのは安易な考え方ではないでしょうか?
もう少し掘り下げてみましょう。
【マネジメントが機能していたという誤解を与える”距離”】
ここで皆さんにもう一つ質問です。
「新型コロナの影響やテレワーク以前のマネジメントは機能していましたか??」
もし少しでも不安がある方はもう少しお付き合いください。
テレワークになってマネジメントの問題が顕在化した理由は「離れた」からです。
逆に言うと、これまでマネジメントが機能していたように見えたのは「近かった」から、
上司・部下間の”距離”がマネジメント力以外のところで作用していたのです。
「当たり前じゃないか」と思うかもしれませんが、近かったから機能しているように見えたマネジメントを、離れていても機能するマネジメントに正しく整えれば、withコロナ時代もテレワークも怖くありません。
withコロナ時代に「離れた」もの
・従業員が企業に集まる間隔
・共有する体験
・業務で重なる領域
・言葉を交わす間隔
・感情を察する距離
都市に集まり、企業に集まり、仕事を集約して、密にコミュニケーションをとり、体験を共有する。この何十年以上、人類が目指してきた世界がひっくりかえりました。
ある人がコロナ時代を例えてこう言います。
「With コロナは集まれない」
簡単に言うとそんな時代です。
では、なぜその変化が起きると、
マネジメントがしにくくなるのでしょうか。。。
【マネジメントに必要な3つの能力】
集まれない=離れる と、うまくいかないマネジメント…。
その本当の理由は、その人のマネジメントに必要な3つの能力が、
この社会の変化に対して不足しているからです。
1.思考力
2.行動力
3.共感力
この3つは、本来1の順から必要です。
かの「7つの習慣」でも大きな順番は同じ。
ただ、見てお分かりの通り、これは「集まれる」なら、3からあれば、
マネジメントが成立する、ということにもなります。
本来は1-3の順に能力を持っていると、正しいマネジメントが「できる」のですが、
3や2しかなくても、集まれた時代には、なんとなくマネジメントに「なっていた」のです。
これが、マネジメントの問題が顕在化しているにすぎないに対する解説です。
また、部長クラスになっても、プレイングマネージャーとして実務を持つ人は、
実に95.8%いると言われています。他者ではなく、自分をマネジメントすることに費やしている時間がいかに多いかということがわかります。
部長になる方は自分の仕事はよくできるはずですので、その「自分」の行動を見せることで生じる共感による影響力が、チームに対して、求心力や推進力を与えるため、これまたなんとなくマネジメントに「なっていた」のです。
つまり、集まれなければ共感できない(3.共感力)、お手本として示せない(2.行動力)、そして自分や部下の業務について思考できない(1.思考力)、という順番にマネジメントが崩壊しているのではないでしょうか?
さて、そろそろわかっていただけたでしょうか?? そうです!!
この問題を根本から解決する方法は、自分の仕事比率を下げる「タイムマネジメント」をし、その時間でまず「思考」から始めること。
それがマネージャー育成の最初の一歩です。
と、ここまで問題分析と原因説明が長くなってしまったので、「思考力」と「タイムマネジメント」の内容については、またの機会にまとめてみたいと思います。
【マネジメント力が付くセミナーのご案内】
最後に、まさにこのマネジメント力が付くセミナーのお知らせです。
(実はこの内容はセミナーからの抜粋です)
今回は、25年で350社以上、年間1,000名超のマネージャーに、
マネージャーが本当に育つと言われる実践ノウハウを提供されている、
人事政策研究所の望月代表にお話しいただくセミナーをご用意しました。
6月の開催ですが、参加しやすいように、
オンラインで開催することにいたしました。
今、特にしわ寄せが来ているのがプレイングマネージャーです。
だからこそ、彼らはまさに「with コロナ時代」では企業の成長の鍵になるでしょう。
彼らをしっかり育成できる会社が生き残り、
彼らの育成を後回しにする会社は淘汰される可能性が非常に高いです。
セミナーでは、業務棚卸の秘訣や、正しいマネージャー育成のヒント、
マネージャーが育つ組織の仕組みなど、
業務の現場ですぐに役立つノウハウが満載の内容となっております。
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