【解説】「ブレンディッドラーニング」で効率的な社員教育|メリット・デメリットと導入の注意点

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ブレンデッドラーニング2 - 【解説】「ブレンディッドラーニング」で効率的な社員教育|メリット・デメリットと導入の注意点

効果的な社内研修は、従業員の自己研鑽の促進につながるだけではなく、社員間にコミュニケーションと競争意識が生まれることで、持続的な知識・スキルの向上、ひいては企業業績の向上に寄与するものです。

しかし、企業研修の中には、テーマに連続性のない単発の研修となった結果身につきづらくなってしまうケースも散見され、研修プログラムの構築に頭を悩ませている人事担当者も多いことでしょう。

今回は、効果的な社員教育を行う手法の一つである「ブレンディッドラーニング」について解説していきます。
社内研修を体系化して効果的な社員教育を実現したいと考える企業にとっては、企業研修の改善のヒントになると思います。

ブレンディッドラーニングとは

「ブレンディッドラーニング」とは、eラーニングによる個別学習と集合研修・実地研修を組み合わせて行う研修方法をいいます。
広義では、オンラインとオフライン、インプットとアウトプット、個別研修と集合研修など、学習方法を組み合わせることで効果的な知識向上を目指す手法を包括的に指す言葉です。

もっとも近年では、eラーニングによる企業研修が多くの企業に導入されるようになったことも影響し、従来型の集合研修とeラーニングによる研修を合わせて行う研修方法を特にブレンデッドラーニングと表現している場合が多いようです。
本記事では、そのような狭義の「ブレンディッドラーニング」について解説していきます。

ブレンディッドラーニングが広まっている背景

ブレンディッドラーニングが広まっている背景としては、インターネット環境の進展と集合研修の再評価が挙げられます。

インターネット環境の進化により、場所や時間を選ばずに大容量のコンテンツを閲覧、視聴、ダウンロード、利用等できるようになりました。
また、一人1台スマートフォンやタブレットなどのデバイスを保有する時代になった結果、個別学習がしやすくなり、知識・スキルの習得効率を飛躍的に向上させたといえるでしょう。

しかし、eラーニングによる個別学習も万能ではないことがわかってきました。

まず、受講場所も時間も頻度もバラバラであるeラーニングでは、研修参加者同士の質問のやり取りやディスカッションによる深い洞察などを得ることができません。
また、講師にその場で疑問点をぶつけることもできません。
これらは、集合学習によって実現されるものです。

このようなeラーニングのデメリットを集合研修で補完するとともに、プログラムの組み方を工夫することによってさらに社員研修を効果的なものにした研修方法が、ブレンデッドラーニングなのです。

ブレンディッドラーニング導入のメリット

ブレンデッドラーニングはeラーニングと集合研修の双方のメリットを調和させながら、受講者の継続的な学習を促します。
具体的なメリットには以下のようなものがあります。

講師および受講者同士のインタラクティブな学習が期待できる

eラーニングによる個別学習のみの研修だと、受講者の疑問点の解消の機会やディスカッションの機会を十分に提供できないために、研修が受け身になりがちです。

そこで、eラーニングによって得た知識を基に集合研修で講師に質問したり、受講者同士でディスカッションしたりするステップを組み込むことで、社員同士が切磋琢磨しながら知識量・スキルをアップすることができます。

eラーニングでできない研修方法を補完する

eラーニングによる個別学習はあくまで座学のみであるために、頭でわかったことを実践する場がありません。

しかし、単なる知識・理論によって理解した抽象的な概念は、集合研修でのロールプレイングや人前でのプレゼンテーション、資料作成、実地研修を通じ具体的な経験として学習されるようになります。
ブレンデッドラーニングは、知識を現場に活かすための橋渡しとしての役割を担うことになります。

eラーニングの学習内容を深く理解できる(反転学習)

eラーニングによる個別学習は、受講者に均質なレベルの研修を提供できることが大きなメリットですが、内容や取り組み方によっては単なる知識の習得に終わってしまい、学習内容が深化していきません。
その点を補うため、集合研修により、eラーニングで得た知識を基に議論や実践的な研修を行うことで、eラーニングの学習内容を実践に活かせるレベルまで落とし込むことができます。

従来の集合研修では、「集合研修で学び、個別の実践で確認する」という学習プロセスでしたが、ブレンデッドラーニングでは、「個別学習で学び、集合研修の実践で確認する」という学習形態のために、「反転学習(反転教育)」と呼ばれます。

eラーニングによって、集合研修の前提知識を参加者全員が習得することで、集合研修での実践的な研修がより効果的なものとなります。

学習のモチベーション継続につながる

集合研修を定期的に行い、その間にeラーニングによる個別学習を挟むことで、おのずと個別学習に期限が設けられます。
そのため、eラーニングの学習の進捗にリズムが生まれ、参加者の継続的な学習を促進します。

また、集合研修の参加がeラーニングで得た知識を前提としているために、受講者はいやがおうにもeラーニング学習を進める必要があり、学習のモチベーション継続にも役立ちます。

ブレンデッドラーニング - 【解説】「ブレンディッドラーニング」で効率的な社員教育|メリット・デメリットと導入の注意点

ブレンディッドラーニング導入際の注意点

ブレンディッドラーニングは効果的な研修方法ですが、研修プログラムの構築や参加者の属性を考えた構成にするなど、人事担当者の労力がかかることは避けられません。
せっかく費用と労力をかけてブレンデッドラーニングを導入するのであれば、その内容についても効率的な知識・スキルアップに資するもの、そして継続的に実践できる研修にしたいものです。

ブレンデッドラーニングをより効率的なものにするには、導入する際、以下の点に注意する必要があります。

eラーニングと集合研修の内容に関連性を持たせる

反転教育を実現するためには、eラーニングと集合研修の内容に関連性・連続性を持たせることが重要になってきます。
集合研修のプログラム内容がeラーニングの内容を発展させたものであるからこそ、ブレンデッドラーニングが効果的となるのです。
そのため、関係する各担当者が双方の内容について意見を出し合って研修内容を練っていく必要があります。

逆に、例えばeラーニングは人事担当者のみで作り集合研修は研修担当者のみで作るなど、個別に研修内容を考えることは、関連性・連続性が薄れたり、コンテンツによっては学ぶべき順番が前後したりする等も考えられるため、望ましくありません。

期限とスケジュールを管理する

ブレンデッドラーニングの研修方法は集合研修のスケジュールが一つの区切りとなります。
あまりにも集合研修までの期間が短すぎると、研修内容が消化不良に終わってしまいますし、間が空きすぎると、集合研修の場では既にeラーニングの内容について記憶が薄れてしまっていることもあるかもしれません。

eラーニングの学習期限と集合研修のスケジュール、そして学習内容の量を、研修を重ねることで調整しながらベストに近づけていきましょう。

グループ編成を考える

ブレンデッドラーニングを効果的に行うには、集合研修のグループ構成も重要です。
集合研修の内容は、eラーニングの内容に紐づけられることになりますので、複数のグループに分けて集合研修を行う場合、そのグループ編成も、同じeラーニングの内容を受講した受講生のグループにする必要があります。

また、単に同年代でグループを固めるのではなく、多様性のあるグループにすることによって、新しい洞察が生まれますので、可能な限り年代、部署などがミックスされたグループにした方が、多角的な視点からの意見等が出やすく、面白みのある研修になると思います。

集合研修後のフィードバックなどで改善を続ける

集合研修後、受講生から「研修の内容はどのように実践に活かされたか」等のフィードバックを受けることによって、改善点の発見に繋がり、ブレンデッドラーニングをより洗練されたものにすることができます。
eラーニング→集合研修→フィードバックのサイクルを続けることで、研修の質をあげつつ、継続的な学習機会を社員に提供することが可能となります。

画一的な社員研修から組み合わせの社員研修へ

多くの社員が聴講するだけの社員研修では、実践的にあまり効果がないことは多くの企業が感じていることでしょう。
ブレンデッドラーニングを導入することで、集合研修の準備をしなければならないという意識を社員にもたせることができ、eラーニングにも熱が入るようになります。
皆さんの企業においても、一度ブレンデッドラーニングの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

また、企業研修については他にもテーマ別に解説していますので、併せてご確認ください。

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働き方改革サポ編集部
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