こんにちは
緊急事態宣言が解除され、日常が少しずつ戻ってきたこともあります。ただ、戻りきれない、もとには戻れないことも多いように感じます。
その一つは、働き方。
通勤満員電車に乗って、オフィスにいって勤務をする。
店舗でお客様の接客をする、重機械の操作をしてものを製作する、といったどうしてもその場所に行く必要のある仕事はありますが、そうでない業務もたくさんあり、テクノロジーの進化でテレワークというスタイルは今後定着していくと思われます。
そして、集合型研修。これもおおきく変わっていくことになります。時間、コスト、効果を考えて集合型の研修は少なくなっていくでしょう。
とはいえ、過渡期です。集合研修をオンラインへと移行し、時間とコストは圧縮できても、効果を同様にするには工夫が必要です。
前回、オンライントレーニングを成功するためのヒントを紹介しましたが、ご質問を多くいただくなかからポイントをお話しします。
Q.オンライン研修をすすめるなかで、受講者の理解度がわかりにくく、不安になります。
オンライン研修では、同じ空間を共有していないので、講師が話したことがどれだけ伝わっているのか、しっかり理解しているのかがわかりずらいですね。最終的な理解度は、確認テストなどで測定することはできますが、話しているときは、受講者の熱量などレスポンスを感じて、伝わっている度合いは感じられません。
また、オンラインでありがちなのが、回線によるトラブル。話している間、実は、音声が乱れていて、受講者に聞こえづらかった、フリーズして一定時間止まってしまっていた。すぐにフィードバックがあれば良いですが、そのまま流れて、聞こえなかった部分がどこであったか、わからないといったこともあります。
加えて、講師と受講者の間がオンラインというだけではなく、受講者も一人で受講しています。集合研修では、受講者同士でフォローし合える簡単なことでも、オンライン研修では迷子になってしまいドロップアウトすることがあります。
対策として、
1つのセッションを短くする
オンライン研修では集合研修よりも集中力が散漫になりがちです。集合研修では一般的な60分から90分のセッション時間はより短くしたほうが良いでしょう。
そして、振り返りの時間を5分に一度入れ、受講者の発言する時間をとるなど工夫が必要です。
チャットツールを活用する
チャットなどのツールを並行して使用することで、リアルタイムでの双方向性を確保すると、なにかあれば短時間でフィードバックを受けることが出来ます。使いすぎを制限するためルールを設けるのも良いでしょう。
ブレイクアウトセッションを設ける
講義形式で大人数に対して研修を実施している中でも、必要に応じてグループワークを行って、受講者が考えて発言する、同じ受講者同士の考えを聞くなどの時間を設けるのも良いでしょう。
質問できる時間と場を設ける
集合研修でも質問する人は限られています。オンラインになるとより質問はし辛くなります。質問がないことが理解されたことと同じではありません。さきのチャットツールでも良いですが、研修の進行を妨げずに質問できる場と時間が用意できると、安心して質問できます。
また、都度質問に応えるのではなく、質問を集約して応えるなどすると効率も高まります。受講者は同様の疑問を持つことも多いので、質問を出しやすい環境を提供することで、より理解を高めることが出来ます。
オンライン研修でも集合研修と同様の効果を出すために
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