「IT」、「RPA」、「DX」とは?~専門用語・技術用語の解説~(5)

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9)AI
これまでの記事
・「IT」、「RPA」、「DX」とは?~専門用語・技術用語の解説~(1)
・「IT」、「RPA」、「DX」とは?~専門用語・技術用語の解説~(2)
・「IT」、「RPA」、「DX」とは?~専門用語・技術用語の解説~(3)
・「IT」、「RPA」、「DX」とは?~専門用語・技術用語の解説~(4)
で、「IT」と「IoT」に関して執筆して来ました。
本記事では、「IT」と「IoT」とも関係が深い「AI」に関して解説します。

「AI」という言葉自体は、見聞きした経験がある方が殆どだと思います。
チェスや囲碁といった知的遊戯の世界でも、「AI」という言葉が聞かれるようになりました。
但し、実際に「AIって何?」と聞かれて、答えられる方は少ないのではないでしょうか。

「AI」は「Artificial Intelligence」の略称で、日本語では「人工知能」と和訳されています。
しかし、「人工知能」という和訳を見ても、具体的なイメージを持つのは難しいと思います。

実は、この「AI」という専門用語・技術用語は、2019年現在でも明確な定義が定まっていません。
理由としては、「AI」開発者や研究者それぞれで、目的・目標とする「AI」の解釈や認識に揺らぎがある事。
また別の理由として、ITの進歩に伴って、「AI」と見做されるシステムの内容が刷新されている事等が挙げられます。

それでも、敢えて定義するならば、「人工的に作られる人間と同等、或いはそれ以上の知能」とする見方が大局的です。
そして、より技術的な言い方をすると、「人間にしかできない高度な知的能力(認識、推論、判断等)を可能にする、コンピュータを中心とした人工的な技術やシステム」となります。

ちなみに、最近よく耳にするようになった「AI」ですが、その開発・研究の歴史は意外にも長く、現在は第三次AIブームと呼ばれています。
「AI」の歴史を紐解くと、実に1950年代から開発・研究が進められており、
・第一次AIブーム(1950年代~1960年代):明確なルールをAIに与えて、推論や判断を可能とする
・第二次AIブーム(1980年代):専門家の知識をデータ化・ルール化してAIに与えて、推論や判断を可能とする
という、より高度な知識をAIに与えるという変遷を経て、現在(2010年代~)の第三次AIブームに至ります。

第三次AIブームの火付け役は、ビッグデータとディープラーニングです。
(尚、「ディープラーニング」については、次の記事で詳しく解説します)
ビッグデータという文字通り、従来では考えられない量と質を担保したデータを、「AI」に与えられるようになりました。
そして、そのビッグデータに基づいて、「AI」が自ら規則性やルールを学習する事により、高精度の推論や判断を行えるようになったのです。

この高精度な推論や判断の結果が、冒頭で書いたチェスや囲碁のような知的遊戯への応用です。
また、高精度な推論や判断の応用は、他にも
・画像や映像内に表示されている物体や人物の識別(画像認識)
・人間の発話を聞き取った上での内容の理解(音声認識)
・ロボットや自動車の自動制御(自動運転)
・人間の文章の要約や翻訳(自動要約・機械翻訳)
などなど、今や大変多くの分野で活用されています。

例えば、PCやスマートフォンの予測変換やGoogleの検索結果のカスタマイズも「AI」に基づく物です。
これ等の活用例や具体例を見ると、「AI」が如何に私達の生活に貢献しているか、よく理解できるかと思います。

ちなみに、「AI」とロボットは、イコールではありません。
極々簡単に表現するならば、「AI」は脳で、ロボットは胴体です。
そして、ロボットは入力された命令しかこなせないのに対し、「AI」は上述の技術によって自ら学習して進化する事ができます。
SFのような話になりますが、「自ら学習して進化」できる「AI」が、いずれ人間の思考力や知的能力を上回り、シンギュラリティ(技術的特異点)が起こると提唱する開発者・研究者も存在します。
今はまだ、人間が「AI」を活用する(=使う)段階ですが、将来的には人間と「AI」が共生する時代が訪れるかもしれません。

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石井卓巳

株式会社ネクストプレナーズの経営企画室とRPA事業部に所属しています。 前職まで大学教員や研究者として勤めていた経験を活かして、現職では主にRPAのコンサルタント、エンジニア、講師として勤務しています。 RPAの有資格は、WinActor認定技術者(エキスパート級)やUiPath RPA Developer Advancedなど。
       

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