【社内研修のコツその3】ミレニアルズは「手軽さ」「フレキシブル」を求める

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最近の若い方は、インターネットブラウザーにあるブックマークの機能を使わない人が多くなってきているそうです。なぜブックマークしないのか?と尋ねると「ググればいい。」からそうです。

また、「このようなことは知っておいたほうが良いですね」とコメントすると「ググれば直ぐ出てくるので覚える必要はないです。」といったご意見もいただきます。

インターネットの普及により、情報を取得することは容易になり、知識や記憶することへの意識が変化しているようです。

このように例えるまでもなく、知識を伝えるだけならば、集合研修を行う必要性は低下しています。

単に知識の提供であれば、テキストの配布、動画配信、eラーニング等で十分で、研修を実施する必要はあまりないのかもしれません。

では、集合研修はどのような目的で行うのでしょうか。

知識提供を主目的とした場合、集合研修は相応しくないかもしれません。では、他方式の研修で知識付与さえすればビジネスで成果があがるでしょうか。そうではありません。知識があって「知っている」ことと、その「知っていること」が「できること」とは違います。また「できること」と「実践していること」とも違います。

「知っているし、やろうと思えばできる」けれども、実際に「できていること」は少ないように感じます。

例えば、「話しをするときは、アイコンタクトをすることが大切です。」ということ。知ってはいても、いざ話をするとなると目を見て話をすることができず、ついつい下を向いてしまう。「人前でスピーチをするときは無駄な動きは最小限に抑えましょう。」ということ。もちろん知っていても、ついつい足を動かしてしまい、いつの間にか手は髪の毛をせわしなくさわっている。わかっていても出来ないことは沢山あります。

また、「体力維持のために毎週2回ジョギングをすると良い」と知識を得て納得し、今日から始めるぞ計画を立てた人が、年間を通じて実行に移せた人は少ないかもしれません。

このように、知識を実践できるように「行動変容」させることは、対面でかつ複数の参加者で研修を行う一つの意義だと思います。

また、「参加者同士の経験」を「共有」することから「学習する」ことも集合研修でなければできないことかもしれません。

「ブックマークの機能は使いません」といった一言から、改めて集合研修の目的と意義を考えさせられました。

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伊藤 真哉
日本を含む4か国の企業で研修、トレーニングに携わってきました。ビジネスコミュニケーション、評価者研修、セールストレーニングなどお気軽にご相談ください。DiSC認定資格者

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