「研修って眠たくなるのよね。」よくあるご意見です。
講師をしていると、あくびをしている受講者を睨んでしまうことが昔はありました。あくびならまだしも、舟を漕ぎ出す人が出てきて、わざと物を落として注意を引くことをしていました。
研修が面白くないから眠くなるのに、受講者のせいにするのは研修運営側の見当違いです。
では、眠くならない研修にするにはどうしたら良いでしょうか。
1.研修が参加者自身のメリットとなっている。
2.参会者が研修プログラムの一部となっている。
1で大切なことは、現在もしくはこれからの参加者の関わるビジネスと関連づけられるようにイメージしてもらうことです。
2では参加者自身の経験や学んだことを発言する機会を多くつくることが一つのポイントです。
この2つを踏まえて、参加者のモチベーションを高く保つ工夫をしていきます。
そうすると、高いモチベーションの中で自分自身で「あっ!」と気づきがあるはずです。
この気づきが、脳にある海馬を刺激し、研修で学習したことを長期記憶へとファイリングしていきます。
記憶には「感覚記憶」と「短期記憶」と「長期記憶」があり、「長期記憶」とするためには脳にある小さなタツノオトシゴのような器官「海馬」が関係します。この「海馬」に影響を与えるのが「偏桃体」で、「偏桃体」は「気づき」や強い「興味」などに反応します。すなわち心が動くと記憶は定着しやすくなります。
こうして、眠る暇もない、参加者主体の研修は、モチベーションも高くて、ながく記憶に残る研修になるはずです。
もちろん、その為には、他にも様々な工夫をするのですが、他の機会にご紹介します。
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